タグ別アーカイブ: 薬剤師

1年目春セメスターを総括

大変おひさしぶりでございます。Kettiです。

まずはじめに、今月発生した熊本地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。

今も住む場所に困っていたり、電気、水や物資が足りず、毎日生きるのに精一杯という状況の方が多くおられることに心が痛みます。とくに、小学生から大学生まで、学校がスタートしたばっかりで、勉強ができる状況でないというのは辛いと思います。

わたしにできることは寄付ぐらいしかないですが、博士課程の月給をすこしばかり寄付しました。また、来月少し寄付する予定です。海外からの寄付の手続きは思ったより簡単でなくて、どのルートで寄付するのが、一番手数料がかからず現地に届くのかというのは、悩みどころです。

最近のできこと、予想通り体調を崩した話。

さて、熊本の大きな地震が起こったのは、日本時間で4月14日の夜でしたが、わたしは最初のこの地震をしばらく知らずにいました。というのも、アメリカ時間で同時期の4月14日朝から丸一日、体調を崩して、まったく動けなくなっていたからです。 続きを読む

1年目秋セメスターを総括

大変おひさしぶりでございます。Kettiです。

アメリカの博士課程にて、学生ママ生活が8月末に始まり、1週目が終わって「1週目が終わりました」の記事を書くつもりが、どう考えても書くヒマがなく、4ヶ月ぶりの記事でいきなり1年目秋セメスターの総括となります。

MBAとも、Medical Schoolとも、生物系大学院とも、工学系大学院とも、そして疫学や生物統計があるPublic Healthともかなり違うと思われる、情報の少ない米国のSchool of Pharmacyのことなので、面白いかなと思います。 続きを読む

責任の範囲:薬剤師が注射を打つことからの考察

アメリカでは薬剤師が患者に注射を打つことができます。アメリカで生活したことのあるひとは、薬局で予防接種を打ってもらえることに驚いた経験があると思いますが、そうなのです。

注射に限らず、アメリカの薬剤師の責任と裁量の範囲は日本の薬剤師のそれと比べて大きいです。Pharmacist Magazineによるとアメリカの薬剤師は「処方権」というのがあるのですね。”医師から権限の委任を受けて処方を書くことができる”のだそうです。これはすごいですね。もちろん日本では出来ないことです。 続きを読む

薬学科、薬科学科?:アメリカの薬剤師とPhD

今回の話題は、日本の薬学部・薬学科および薬科学科、アメリカの薬剤師の道PharmDプログラムと薬剤師見学体験談、そしてわたしが薬学PhDプログラムに進んだ経緯です。

日本の薬学部薬学科が6年制になって早9年目になるんですね。薬学部をめざすひとは、薬剤師の資格が取れない4年制の薬科学科と2つの進路があって迷うことがあるようです。 続きを読む

アメリカで求められる力:アサーティブネス

この週末に公園で娘を遊ばせていると4歳半の女の子が私に話しかけてきました。自己紹介のあと「Are you smart?」と聞いてきます。「I don’t know. How about you?」と聞き返すと「I am super smart like a super hero!」と自信たっぷりに答えました。

この女の子は自分のことを「超かしこい」と表現しています。日米の女性における自信の違いは、もう幼少の時点で勝負ありやなと思ってしまいました。ちなみに、一番気に入っているスーパーヒーローはワンダーウーマン(Wonder Woman)だそうです。 続きを読む

23andMe(遺伝子検査キット)

諸々な事情で、私はこの秋入学前から薬科大学院(School of Pharmacy)の授業を受けることができています。うちの大学院の講義は、その講義名からは内容が推し量れないものも多く、毎週違った教授が教えるということもざらです。例えば、ある春セメスターの必須講義は合計20人ほどの教授が教えるらしいです。

だから、こちらの学生は頭の切り替えが大変なのですが、講義においては毎年内容を変えたり増やしたりできるというメリットもあります。去年私が受講した薬の開発 IIという講義も、その年からPharmacogenomics(PGx)のトピックが新しく追加されました。 続きを読む