アメリカで博士号をとる日本人、理系?文系?


今日の話題はアメリカで取得する博士号、後半部分では理系・文系の区別を取り上げます。薬学大学院、製薬業界、東大の話もちょこっと触れています。

まず、日本人でアメリカへ留学し、博士号をとるひとは毎年どれほどいるでしょうか。ここでいう博士号とは、MDなどの専門職業的ドクター以外で、PhDとかDScとか”Doctor of” とつく学位のことです。

これに簡単に答えてくれる統計があります。アメリカ国立科学財団、略してNSF (National Science Foundation) が発表するデータです。

NSFの最新のデータで、国籍上の区分による日本人では2013年度で218名のひとへ博士号を授与されました。これは、科学及び工学(Science and Engineering)分野か否かに関わらず、トータルでの数字です。

意外に少ないですね。

同じデータ表をみるとトップの中国人では4,789名、次ぐインド人で2,205名、日本より人口が少ない韓国で1,383名です。アメリカにいると博士はわりと多い感覚がします。実際、2013年にアメリカ全土で博士を取得したひとは52,760名いるので、日本人のアメリカでの博士号取得者はとても少ないです(2013年度で0.4%)。

とはいっても、外国籍で博士号をとるもので日本人はトップ10に入っているので、中国人、インド人、韓国人の博士号取得者が飛びぬけて多いとも言えます。とくに、韓国の総人口との相対から考えると、韓国からアメリカへの留学は盛んなのでしょうね。

一方、日本人は内向き志向でアメリカへの留学生が減ってきているといわれます。先のデータ表では2003年からの統計がでていますが、日本人の博士号取得者が2007年のピーク時(276名)から相対的に2013年では21%減少していること、また博士号の取得には大体5年ぐらいかかることを考えれば2000年前半を境に減少へ転じていると推測できます。


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