月別アーカイブ: 2015年5月

老人では体脂肪率が増える

薬物動態という学問は薬学の一分野です。薬が体内をどのように巡り変化するかを学びますが、これは薬の作用を考える上でとても重要。まさに個人に対する薬のさじ加減を知り応用することができるものです。私が二つ目のPhDを目指すのも、この分野での研究し知見を得たいためです。 続きを読む

英語論文でのデベロプメントの重要性

15年ぐらいまともに日本語の文章を書いてきませんでした。そこでブログをはじめるに当たりブロガー・イケダハヤトさんの本「武器としての書く技術」を読んでみました。やはり長年文章を書いてこられただけあって、簡潔なのに奥深いです。中でも印象に残ったのは、起承転結はブログに向かないという話でした。

イケダハヤトさんは留学をしたことがないようなので、留学に必要なTOEFLやGREという試験勉強もしたことがないと想像します。しかし、彼がインフォーマルに(暗に)推奨しているのは、起承転結を辞める代わりにTOEFLやGREで求められるような英語の文章構成を日本語で実践することでした。 続きを読む

米国のボランティア活動についての考察

ボストンでのボランティア経験を先日の投稿で書きました。今回はアメリカ人のボランティアに対する考え方について考察します。

前置きとして、私は3年前までPharmDプログラムへの進学を目指していました。PhDプログラムもそうですがPharmDプログラムは特にアメリカ人が優先的に合格する厳しい出願要件があり、自分が要件を満たせる学校一校のみ受験しました。一次審査が通り面接に呼ばれましたが、その年採用の新方式面接MMI(Multiple Mini Interview)で見事に不合格。その後の方向性について2ヶ月ほど悩みました。

PharmD再受験か、PhDに方向転換するか。前者だと、前回からの改善点を示す必要があり、ハードルはさらに高くなります。自分の出願パッケージ中の弱点は、Extracurricularという項目だと思っていました。これは平たく言えば、学校外でどれだけ活動し、リーダーシップを発揮したかと評価されるもので、ボランティア活動を中心に問われます続きを読む

ボストンでのボランティア体験

引き抜かれた木とその道具

引き抜かれた木とその道具

この写真、何だか分かりますか。これは根元から抜かれた木とそれに使った道具です。ボストンで働いていたころ週末ボランティアに参加していたのですが、その中でマクローレン・オチャード・アーバン・ガーデニングという活動に参加したときのものです。

アメリカは老若男女問わず、ボランティア活動をします。 続きを読む

日本での車椅子移動は難しいと思う

「Ketti、最近日本でも車椅子に対するサポートが充実していると聞いているが、今度、学会があり、東京、京都と行くので少し情報をくれないか。」

大学院を卒業し2年ほど経った頃、恩師の一人よりメールがありました。 続きを読む

英語好きが楽しく勉強する方法

英語の勉強が趣味のようになっているという人は多いのではないでしょうか。留学、就職試験、昇進試験、などなど大切な目標を達成するために英語が必要という人も多いでしょう。しか英語が本当に身につくのは、語彙、文法をふまえて、話し言葉を実際に聞いてみる、使ってみることです。 続きを読む

23andMe(遺伝子検査キット)

諸々な事情で、私はこの秋入学前から薬科大学院(School of Pharmacy)の授業を受けることができています。うちの大学院の講義は、その講義名からは内容が推し量れないものも多く、毎週違った教授が教えるということもざらです。例えば、ある春セメスターの必須講義は合計20人ほどの教授が教えるらしいです。

だから、こちらの学生は頭の切り替えが大変なのですが、講義においては毎年内容を変えたり増やしたりできるというメリットもあります。去年私が受講した薬の開発 IIという講義も、その年からPharmacogenomics(PGx)のトピックが新しく追加されました。 続きを読む