1年目春セメスターを総括


アメリカは皆保険制度が無いし、保険によって受けれる治療が違う一方、日本では一人当たりの医療費が低い割に、皆保険制度の恩恵もあって平均寿命世界一を実現しているわけです。

エビデンスばかり収集しないで、日本みたいに皆保険でやってみたら、目指す平均寿命世界一が実現できるかもしれないよ?なんだか、悪いですが、結構、常識の範囲で良いと分かりそうな治療法も、どれもこれも、T4まで持っていって、それから普及させる(かわからない)というのは、どうなんだろう。

アメリカでは、お金持ちのために、より先端医療を発展させるという向きがあり、一方予防医学的なこと、学校の保健活動など、自己責任だけで、ほとんどなさそうです(良くは知りませんが)。

例えば、年間数千万円以上も患者が負担しなくてはいけないような、先端がん治療のための生物学的製剤の開発なんかは、どんどん進んでます。

生物学的製剤は、秋セメスターの癌生物学と治療のコースで少し学んだことでもありますが、生物学的製剤、英語でいえばBiologicsの知識は、この春セメスターの大きな収穫のひとつです。

Biologicsは、「ジャーナル・クラブ」の授業(これも正式な授業)で、このセメスターにおけるメイン・トピックに選ばれたものです。毎週1時間半の授業で、学生が持ち回りでディスカッションをリードしますが、全員、Biologicsに関するサブトピックの論文や、本(時に丸一冊。。。)を読んできて、手分けしてプレゼンします。

この春のジャーナル・クラブが少し感慨深いのは、このBiologicsは私が提案したメインテーマで、採用されたからです。学期の初めに各自メインテーマの提案を考えてくるよう言われて準備して行ったのですが、この授業を担当するインド人のおじいちゃん教授が、提案されたメインテーマを理由を添えてじゃんじゃん不採用にしていきました。そして、Biologicsは、どの授業でも教えてないから、採用ってことで。


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