アメリカで求められる力:アサーティブネス


この週末に公園で娘を遊ばせていると4歳半の女の子が私に話しかけてきました。自己紹介のあと「Are you smart?」と聞いてきます。「I don’t know. How about you?」と聞き返すと「I am super smart like a super hero!」と自信たっぷりに答えました。

この女の子は自分のことを「超かしこい」と表現しています。日米の女性における自信の違いは、もう幼少の時点で勝負ありやなと思ってしまいました。ちなみに、一番気に入っているスーパーヒーローはワンダーウーマン(Wonder Woman)だそうです。

小学校に上がれば国旗を前に自分の国がどんなにすばらしいかを堂々と語れるようになり、だれにも公平にいきわたるような賞をもらって自分は一番だと思うようになり、打たれ弱いので若い時期に経験する挫折で結構へこみ、でもすぐ立ち直ってポジティブシンキングにいかに自分がすごいか更に口達者に磨きをかけていく。周りはグレイト、グッドジョブ!と常に励ましの言葉をかける――これが私のアメリカ人に対するイメージ。

とにかく女性も含めてアメリカ人を取り巻く環境は幼少の頃から、他人への思いやりを優先させて謙虚・気遣いをもとめる、そんな日本の教育・社会のプレッシャーと全く違う気がします。日本の価値観も良いですが、日本も欧米同様に取り入れてしまった資本主義経済において、その世の中の勝負においては、日本人の謙虚なメンタリティよりも持つべきは彼らのような自信が良いでしょう。

このような揺るぎなく備わった自信に関連する概念として今回考察するキーワードは、「アサーティブネス(Assertiveness)」です。この言葉と初めて出会ったのは、PharmDプログラム受験で二次面接の準備をしていたころです。

PharmDは薬剤師の博士号で、アメリカで薬剤師として働くにはこれが必要です(例外あり)。PharmDプログラムを持つ学校は薬剤師の地位を確立するために、リーダーシップを持つ学生を積極的に受け入れます。

薬剤師の下にはファームテックというテクニシャンが働いているので職業がら人を指導する立場であるし、全米トップスクールになると製薬業界、研究機関、国の機関FDAなどで活躍するオピニオンリーダーを送り込むという使命があるからです。


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