タグ別アーカイブ: clinical PK/PD

1年目秋セメスターを総括

大変おひさしぶりでございます。Kettiです。

アメリカの博士課程にて、学生ママ生活が8月末に始まり、1週目が終わって「1週目が終わりました」の記事を書くつもりが、どう考えても書くヒマがなく、4ヶ月ぶりの記事でいきなり1年目秋セメスターの総括となります。

MBAとも、Medical Schoolとも、生物系大学院とも、工学系大学院とも、そして疫学や生物統計があるPublic Healthともかなり違うと思われる、情報の少ない米国のSchool of Pharmacyのことなので、面白いかなと思います。 続きを読む

iPS細胞で薬はいらなくなる?

iPS細胞で創薬という話があります。iPS細胞は人工の幹細胞、つまり成熟細胞(皮膚の体細胞など)に分化してしまった細胞を遺伝子導入のリプログラミングによって再び分化前の状態に戻し、多分化能と自己複製能を持たせた細胞です。

iPS細胞の創薬における使い方は大きく二通りあるのではないかと思っています。ひとつめは、組織、または造血幹細胞などをiPS細胞から作り上げて、人に移植する。ふたつめは、iPSから組織片などを作製し、それを新薬開発のプロセスで実験材料として使用する。

前者が世間でよく知られている使い方だと思いますが 続きを読む

老人では体脂肪率が増える

薬物動態という学問は薬学の一分野です。薬が体内をどのように巡り変化するかを学びますが、これは薬の作用を考える上でとても重要。まさに個人に対する薬のさじ加減を知り応用することができるものです。私が二つ目のPhDを目指すのも、この分野での研究し知見を得たいためです。 続きを読む