23andMe(遺伝子検査キット)


諸々な事情で、私はこの秋入学前から薬科大学院(School of Pharmacy)の授業を受けることができています。うちの大学院の講義は、その講義名からは内容が推し量れないものも多く、毎週違った教授が教えるということもざらです。例えば、ある春セメスターの必須講義は合計20人ほどの教授が教えるらしいです。

だから、こちらの学生は頭の切り替えが大変なのですが、講義においては毎年内容を変えたり増やしたりできるというメリットもあります。去年私が受講した薬の開発 IIという講義も、その年からPharmacogenomics(PGx)のトピックが新しく追加されました。

PGxは日本語でいうとゲノム薬理学。授業は、簡単にいうと、遺伝子の違い(遺伝子多型)によって薬物の体内動態及び作用にどのように影響を及ぼすかということを学びます。そして、この授業の目玉は、クラス全員の遺伝子データを使って解析してみるというものです。

希望者は、本人の意思で(インフォームド コンセント有り)自分の遺伝子データを取得することができ、それを匿名でデータベースに提出し授業に役立てます。その遺伝子データを得るために、登場したのが、23andMeという遺伝子検査キット。

私が使用した23andMe(遺伝子検査キット)

私が使用した23andMe(遺伝子検査キット)

値段は99ドルだったと思いますが、新しい授業の試みへの研究費でサポートされているので私たちは無料で使えました。ちなみに、自分の遺伝子データは欲しくないし、データベースにも寄与したくないという人には、先生がサンプルデータを割り当ててくれてました。

初めは消極的だった私ですが、先生はこの新しい試みを推していて、希望者には時間外の特別授業などもして、23andMeとは何ぞやということを教えてくれました。そのプレゼンで、私も心変わりし興味をもったので、23andMeにトライしてみました。


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