責任の範囲:薬剤師が注射を打つことからの考察


例えば、この秋より正式に第二のPhD課程が始まりますが、特別な形で去年より授業を受け始めてきました。その中で「薬の開発II」の授業は2年目のPharmDの学生と一緒にとることになっていました。つまり将来の薬剤師と同じ授業をとりました。

薬学英語自体は大体理解できるとはいえ、薬学の授業は日本で受けて以来ですから(○○年前…)、既に1年学び終わっているPharmD追いつくのは大変でした。

なにより苦労したのが、学期後半に入り薬物動態のトピックが、疾患領域や背景が特異な患者(スペシャル・ポピュレーション)への応用になったことです。老年医学(geriatrics)、小児科学(pediatrics)等あるなか、循環器学 (cardiology) への応用は一番苦しみました。

PharmDの学生は1年目に循環器疾患について丸1学期すでに習っているというのが大きな差でした。

わたしといえば、製薬業界ではFDAが循環器系の副作用について厳しいので大事な部分であるというのはわかる、というぐらいです。日本の4年制だったころの薬学部で心筋梗塞、安定狭心症と不安定狭心症の発生のメカニズムの詳細や違いをならったとは記憶していないです(ですよね?)。

例えば、初めの授業で当然のように出てきた用語、心臓リモデリングって一体何という感じで、無事についていけるのか焦りました。

幸いなことかわかりませんが、苦しんでいるのは私だけでなく他の留学生も皆同じだったので、皆で教授に話をしにいきPharmDの学生が1年目に学んだ資料を補習用にたっぷりもらって、なんとか切り抜けました(といっても、ストレスで学期末の体調は絶不調となりました。)


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