最近心待ちにしているものがあります。それは、科学誌「サイエンス」が届くこと。
先日「あるスカラーシップにノミネートされました」と学校からメールが届きました。サイエンスの無料購読が主な特典のようです。
サイエンスといえば、研究者の憧れの科学誌ですよね。わたしのこれまでの仕事は、サイエンスとそれほど縁のない分野、生物統計学、その臨床応用が主でした。なので、このような雲の上(?)の存在である科学誌を届けてもらえるということで、ワクワクしています。 続きを読む
ノバルティスファーマの降圧剤ディオバンをめぐる臨床研究でのデータねつ造・改ざん事件。アメリカにいると話題をリアルタイムでフォローするのが難しいですが、事件発覚より早2年、統計解析者として関与した元社員の逮捕者も出ましたね。その後立て続けに、武田薬品工業(記事1,2)、東京大学が関与する臨床研究での不正も明らかになったということで、日本の臨床研究に対する世間の目は厳しそう。
世間ではのど元過ぎた話ではありますが、今回は私の視点でディオバン不正事件について考察します。その中でも特に京都府立医科大学による臨床研究(KYOTO Heart Study)に的を絞ってみます。 続きを読む