4番目のニュース (日本経済新聞) では、” (アミロイドβタンパク質と)別のアミロイドβ関連タンパク質との比率から、アミロイドベータが蓄積しているかどうかを高精度で判定する”と書いてあり、3項(その2)で見たように、アミロイドβのアイソフォーム、Aβ1–42/Aβ1–40比まで詳しく検査できるのかなと期待できそうです。
ただ、日経デジタルヘルスのニュース以外、アミロイドβが信頼できる予測因子である前提の話ですが、健常人においてアミロイドβが原因物質という疫学的な確証的データは未だ無さそうなので、その認識はしておく必要はあるでしょう。
また、血液検査結果自体の取り扱いも難しそうです。健康なひとが認知症予備軍と言われてしまうと差別とか生活上のリスクも考えられるでしょう。
「23andMe(遺伝子検査キット)」の記事で書いたように、遺伝子検査からの健康上のリスク診断をする場合、米規制当局FDAは承認審査のための臨床試験実施など要求していますが、日本は無いみたいですし、遺伝子検査同様にバイオマーカー検査からのリスク診断も承認審査がなくて良いのかなと思ったり。
そんな心配も少しありますが、3番目のニュースのように日本の100施設で血液検査実施を可能にしたなども、凄いことですね。
最後に、わたしだったらですが、血液アミロイドβ検査は2-3万円ということなので、参考に受けてみてもいいかなと思いました。高いから、もう少し年をとったらでいいかな。。。