有名科学誌「ネイチャー」と「サイエンス」に関連し、論文執筆について思うこと


なお、上記に挙げたネイチャーのピアレビューシステムも変わっていくかもしれません。実際、ネイチャーの論文においても、統計部分に関する要求が昔より厳しくなってきている気がします。

さらに、タイムリーなことにネイチャー(及びネイチャー関連誌)で、間もなく(2015年後半より) 論文投稿の際、著者が査読にダブルブラインドを希望できる選択肢が出来るということです。

「希望できる」という、強制ではないところ依然ポリティカル臭を感じてしまいますが。。。しかも編集者の多くがダブルブラインド法の公正性を信じきれていないようです。

臨床試験ならダブルブラインド方式は珠玉のように崇拝されていますけどね。

さて、生物統計家の職業柄、臨床、基礎研究、疫学などいろいろな分野のひとと仕事をしたので、これらの分野の科学誌への投稿にも関わってきました。また、自分の生物統計の論文は主著者として投稿もしました。

そこで論文執筆について主に二つ気付いたことがあります。

一つ目は、英語での表現力は大事。過去のブログ記事でも英語について書いたのでクドイですが、一流誌だと特に表現力は大事だと思う。

私も論文が書けましたから、英語が苦手でなければ専門誌への論文投稿は、それほど英語的に難しいことはないです。

しかし、先のネイチャーへ投稿した論文の英語表現力は素晴らしかったです。まず、草稿段階の論文を読ませてもらった時点で、その英文が無駄なく美しく書かれ構成されているので、生物系研究者ではない私にも全体像が良く分かり、それがなぜインパクトのある研究なのかと理解はもちろん感動できるほど、レベルが高いと感じました。


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