有名科学誌「ネイチャー」と「サイエンス」に関連し、論文執筆について思うこと


  1. ネイチャーのピアレビュー(査読)は、ダブルブラインドでない。—  つまり、査読のシステム上、著者が匿名にならず、差読者が誰が書いた論文か知りながら読むので、バイアス(偏見)が入る可能性があるでしょう。一方、他の専門誌における私の論文は、査読段階で自分の名前を入れないように指示があったので、当時卒業したばかりの無名なわたしが不利を受ける感じがしませんでした。ダブルブラインドしてくれたおかげでしょう。
  2. ネイチャーに投稿するとき、希望する差読者をリストすることができる。—  必ずしも希望した差読者が論文を読んでくれるとは限らないでしょうが、このような指名制は、私が経験した専門誌にはなかったことだったので驚きました。ネイチャーに投稿される論文は先端研究すぎて、編集部で誰に査読してもらうのが妥当か判断が難しいのかもしれないですね。だた、生物統計分野でも編集部が判断つかないことはあるでしょうし、リストが無くても査読経験者同士が推薦し合って決まってくるものとも思います。
  3. ネイチャーに投稿するとき、避けたい差読者をリストすることができる。—  2.の希望差読者指名制は、ネイチャー以外でも数回見かけましたが、避けたい差読者をリストするというのはあまりない気がします。これで、ネイチャーはポリティカル(政治的)な感じがすると思いました。

驚いたというか、他のブログでも言われるように、ピアレビューの機能は完璧なものであるかというと、そう言い難い面はありそうですね。なんといってもダブルブラインドでないのですから。

社交界でいえば、超有名なひとしか招かれないサロンみたいな感じでしょうか。

超有名になって招かれる(論文がアクセプトされる)ようになるには、やはり特化した専門誌での積み重ね、実績は必要なのではないかなと思います。


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