2.薬学を英語で勉強したい人へ
私の大学院では、通常の講義に加えて、教授たちが授業を要約してくれる10分から20分程度のオンラインビデオがあり、予習または復習しておくよう求められることがあります。これらは授業の受講者しか閲覧できませんが、Youtubeにはあらゆる分野において、似たような良質の英語での講義を見ることができます。
ここでは例として、薬理と治療の授業で用いたビデオと関連したものを紹介しておきます。
授業で使用したのは、このビデオの製作者であるWalid Aziz Basharyarさんの別のビデオなのですが、彼のビデオはどれも分かりやすく評価が高いです。こちらの大学院では薬理を理解する上で大切な解剖生理学へも多くの時間が割かれますが、その解剖生理学の一部で彼のビデオが補助教材として使われました。
このようなオンラインビデオが常に補助教材として用いられるわけではないですが、私にとっては授業についていく上でとても役立っちました。それ以来、他の授業での難解な専門用語、実験手法、発音チェックも含めてYoutubeのビデオを補助的に使い勉強することが多いです。同様に薬学を英語で勉強したいと考える人にとって、適した教材だと思います。
なお、ビデオで勉強するメリットは、ビジュアルもそうですが、聞きづらいところを繰り返して見れるところです。性能の良いヘッドフォンを利用することを是非お勧めします。また、公開授業をそのまま録画したビデオも数多くありますが、知りたいと思うトピックに絞って10分前後で解説してくれるものを選ぶことがポイントです。
3.英語の勉強が趣味で、新しい勉強法を模索している人へ
イメージ的に英語力のレベルがTOEFL730点以上の人へのおすすめです。このレベルになるとニューヨークタイムズやワシントンポストなどでのオンラインニュースが読めてくるでしょう。その際、時事ニュースを読むのは、実は比較的簡単です。なぜなら、日本でもニュースでも話題となるネタなので、こちらにある程度、背景的知識があり、理解しやすいから。
時事ニュースよりチャレンジングな英語に触れたいなら、ニューヨークタイムズで言えば、オピニオン(Opinion)の項にある記事が良いです。オピニオンはジャーナリストなどがある特定の社会問題に対して、意見を述べるもの。日本の新聞にも、そのようなコラムがよくありますね。これらを読むと、例えばネイティブスピーカーが、社会問題に対して難易度の高い単語をどのように使っているか、感覚的なものがつかめてきます。単語力に磨きがかかるわけです。