「Ketti、最近日本でも車椅子に対するサポートが充実していると聞いているが、今度、学会があり、東京、京都と行くので少し情報をくれないか。」

大学院を卒業し2年ほど経った頃、恩師の一人よりメールがありました。彼は、統計の教授（Full professor）であり、学会では国の機関FDAの演者を迎えてChairをされたり、FDAの会議に専門家とて参加されることもある、また、製薬業界にも顔の広い先生です。足が不自由で電動の車椅子を使っておられます。

先生は、私が入学する前に日本人の学生を指導されていたので、おそらく、そこから日本の車椅子事情を聞かれていたのでしょう。が、しかし、先生が想像されるほど車椅子のサポート、例えば交通機関だとかレストランだとか充実しているとは思えない。。。。

先生からのメールを受け取る前に、帰省で大型スーツケースでの移動がアメリカよりも難しいことを経験していたので、車椅子でも同じ、いや、なおさら困難であるように考えられます。とにかく、先生の期待を思うと、私は恥ずかしくなりました。

先生の期待にできるだけこたえたいので、ネットをフル活用。成田空港、東京駅、都内の地下鉄での車椅子対応状況、また、ぐるなび等の検索ページで、英語メニューがあり且つ車椅子で入れるレストランを調べ、ページリンクとともに詳細をメールで返信しました。

実はこの時期、私は仕事をしながら生後数ヶ月の娘を育てていたので、まずは東京の情報を調べるだけで精一杯、「この通り、車椅子に対応するところは結構あるみたいですよ。今回東京だけなんですが、京都も車椅子対応が分かり次第、またアップデートしますね。」としました。