英語論文でのデベロプメントの重要性


15年ぐらいまともに日本語の文章を書いてきませんでした。そこでブログをはじめるに当たりブロガー・イケダハヤトさんの本「武器としての書く技術」を読んでみました。やはり長年文章を書いてこられただけあって、簡潔なのに奥深いです。中でも印象に残ったのは、起承転結はブログに向かないという話でした。

イケダハヤトさんは留学をしたことがないようなので、留学に必要なTOEFLやGREという試験勉強もしたことがないと想像します。しかし、彼がインフォーマルに(暗に)推奨しているのは、起承転結を辞める代わりにTOEFLやGREで求められるような英語の文章構成を日本語で実践することでした。

「起承転結」は国語教育で教えられる文章の型で、これが頭に焼きついている人が大多数でしょう。ところが、学術論文を書く上では日本語でも英語でも起承転結を使うべきでないというのが常識です。しかし日本語教育での起承転結のインパクトが強く、小論文や学術論文で必要な別の型がしっかり頭に入っていない人は意外に多いのではないでしょうか。

小論文の型として基本的な構成は「序論・本論・結論」だそうです。学術論文では投稿先の雑誌によって詳細に違いはあっても、基本的には序論・本論・結論に肉付けした型が要求されます。起承転結で書いてしまう癖が出るために、日本人の英語論文が理解され難くリジェクト(不受理)されてしまうことがあるというのは容易に想像できます。すらすら読ませる構成でなければ、査読者がイライラして心象を悪くしてしまいます。この点を見落として重要な研究が発表できないなら大変勿体ない話ですよね。

アメリカでは英語のライティング教育イングリッシュ・コンポジション(English Composition)において、文章構成の重要性がとても強調されます。私はアメリカで大学レベルのライティング講座しか受講したことがないので断定的でないですが、その経験から言えば、小中高の早い段階から文章構成の基本が教えられているのでしょう。


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