アメリカで博士号をとる日本人、理系?文系?


NSFの「科学および工学分野」と「その他の分野」の区別は、日本の「理系」と「文系」の区別に対応しているように見えますが、違います。NSFの科学・工学分野の定義によると、科学・工学分野に入るのは、ライフサイエンス、心理学、物理学、環境学、数学およびコンピュータ・サイエンス、工学、社会学です。社会学には、政治・経済、文化・社会人類学なども含まれています。

科学・工学分野の範疇に入るのは、研究において「データを収集し定量的に分析し知見を得ること」が実践できる全ての分野なのではと思われます。アメリカという国が、どれだけの分野を科学と捉えているかわかる資料です。

国の知的財産という意味でも、文系を切り捨てるのではなく、日本がどれだけの分野を科学として捉えなおし、研究を促進させていくべきか再考する必要がありそうです。

以上まとめると、今回はアメリカの博士号取得状況、薬学大学院・製薬業界・東大の話を交えた日本の大学院の国際交流の必要性、そして文系・理系の区別について、書いてみました。

最後に、もっと詳しくNSFのデータを見たいひとは、”Doctorate Recipients from U.S. Universities: 2013”のページをご参照ください。博士号取得後の進路など他にも面白い情報がありますし、アメリカの大学院留学を目指しているひとには留学準備のヒントとなる資料があるでしょう。

次回はアメリカの大学院出願に必要なGREテスト対策についてを予定しています。


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