痛いって耐えられない:トヨタ元常務役員のオキシコドンのニュースより


去年の秋、こんなに鎮痛剤を積極的に使うアメリカの大学院で「薬理と治療」という授業をとりました。主に薬理学ですが、一番の収穫のひとつはやはり「鎮痛剤」に関した講義。麻薬も数多く含まれていて、日本で言う危険ドラッグにあたるものなんかも。日本での授業はこれほど長い時間は割かなかったように思います。

2年前にこちらで小児大学病院の薬剤部を見学させてもらったとき(記事: 「薬学科、薬科学科?:アメリカの薬剤師とPhD」)、これが小児病院?というぐらい鎮痛剤(を初めあらゆる薬)が大量に多種類ありました。そんなことと照らし合わせても、鎮痛剤について十分教える必要性が分かります。

そういえば、「薬理と治療」の授業では、いつもの先生がある会議に出席するため代理の教授が講義されたことがあります。ある会議とは、ペンシルバニア州 (PA) で医療マリファナ (大麻) を合法化するかを検討する専門家会議だったそうです。

今日 (2015年7月9日現在) 調べてみて最新の情報では、PAの州レベルの議会において、医療マリファナを合法化するかどうか政治家たちの攻防があり、まだ合法化には至っていないです (The Morning Call “Medical marijuana bill escapes stranglehold in Pennsylvania”) 。

一方で、ペンシルバニア州でも医療マリファナが合法化されることを見据えて、起業家たちがビジネスの準備を開始しているとのこと (PENN Live “Medical marijuana in Pa.: Entrepreneurs position, prepare for new industry”)。

いやはや、アメリカの鎮痛剤の使用状況や医療マリファナ合法化の動き、いかがですか。大麻で合法にビジネスするひとたちがいるってこと自体、日本人的な感覚・常識では「想定外なこと」です。しかし、アメリカに住みはじめると、こうした想定外なことが頻繁に身の回りで起こります。自分の常識を捨て去る日々はむずかしいですが、いつも再考して柔軟に受け止めるようと思っています。

今回はトヨタ元常務役員のオキシコドン国内持ち込みのニュースにからめて、鎮痛剤関連の話をしました。


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