痛いって耐えられない:トヨタ元常務役員のオキシコドンのニュースより


かなり昔の話なので、今では日本も全国的に鎮痛剤による疼痛管理は積極的に行われているのだろうと想像していました。

しかし、最近のハフィントンポストの記事によると” オピオイド鎮痛薬の消費量調査では、(略)2012年の1人当たりの1年間のオキシコドン平均消費量(mg)は、(略)世界平均は13.5mgですが、日本の平均は3.6mgで、他の先進国と比較すると非常に少ない消費量”なのだそうです。

ちなみにアメリカの消費量は243.8mgで世界第一位だそう。

さらに、同年のモルヒネの1人当たりの年間平均消費量(mg)だと、夫の母国オーストリアが199.2mgで世界第一位、日本は3.2mgで世界第42位とのこと。

こんなにペイン・フリーを求めている国のひとたちと比べると、日本人は痛みに鈍感(に反応する)という日常感覚は間違いないようです。

日本ではQOL (生活の質) 向上のため、あまり我慢せずに疼痛管理に積極的になってもいいんじゃないかなと思う反面、こんなに鎮痛剤を使う国(アメリカ)では薬剤師が薬物療法の専門家として育成されるのも納得だなと思ったり。

先で引用したハフィントンポストの記事は「トヨタ役員逮捕「オキシコドン」報道に対する米国での反応」というタイトルですが、上記のように国民間で痛みに対する対処にこれほど違いがあれば、この元トヨタ役員がそれほど悪意なくオキシコドンを日本に持ち込んだとも十分考えられるし、少し同情してしまいました。

実際、ニュースの結末は「トヨタ元常務役員、起訴猶予へ 地検、悪質性低いと考慮」ということで釈放されたようです。でも役員も辞任してしまったんですよね。違法な行動があったということで仕方ないのでしょう。規制のゆるい国から厳しい国に行くときは注意しなくてはいけないですね。


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