昨日の記事の歯内治療医の件、家で話すと「自分は同じところで歯茎にドリルで穴を開けられた」と夫に言われました。
ううっ、痛そうです。
歯痛にかぎらず、頭痛、神経痛、などなど、痛みって本当に耐えられないですよね。痛みがないときは忘れているのに、痛みがあると何も手につかなくなります。
しかし、一般的に日本人って痛みに鈍感だと思います。痛いと訴えるときには、病気がしっかりある状態になっていがちです。
しかも痛いと訴える表現も、欧米人と比べると日本人は控えめすぎ。
例えば、わたしの陣痛が始まったとき、こんなに痛がっているのに「グレイト! 良くやってるわ!!」って看護師さんたちは褒めるだけで、無痛分娩のはずがなかなか処置も始まらなかったのですが、後で聞くと「全然痛そうに見えなかった。あそこでアメリカ人だったら、ものすごい叫んでる」らしいです。
また、わたしの夫も、少し足の小指をぶつけただけで「アーオウ!!!」、大声で叫び痛がってることが多いです。
彼らはセーブするってことが無くて、感じたままそのままを表に出しているのでしょうか。
わたしが大学付属病院で薬学実習を受けたとき、世界的にはWHOの疼痛ラダー (Pain ladder) ガイドラインが出たころでした。がん患者さんの疼痛のコントロールに痛みの段階に応じて積極的に鎮痛剤を投与していこうというもので、日本では殆ど浸透していない考え方でした。
実習ではWHO疼痛ラダーの取り組みに積極的な先生に教わったので、病院実習と言えば、この疼痛ラダーと当時画期的だったHIV感染症に対する3剤併用療法の二つを思い出します。