誰も見ていなくても、たとえおしりだろうが「やっぱ叩いちゃだめだよね」と思い踏みとどまります。パパも西洋人だし、何だかアウェーな雰囲気を感じます。ここで叩いたら、人間としての挌が日本人の方が下になってしまうような気がするのです。
そんな時でも目の前で言うことをきかない娘がいるというのは、変わりの無い事実で困ってしまいパパに応援を求めますが、彼の言い聞かせ術はいつも凄いと感心させられます。
あまり度が過ぎると怒りだすこともありますが、絶対手をあげないのは勿論、ずっと何がいけないのか言い聞かせ続けます。小さいこどもでも説明し続けます。それでも無理なら場所を変えて切々と伝え続けます。すると、娘はだんだん落ち着いてきて最後は分かったという感じで頷きます。
小さい子供で言葉で表現するのは難しくても、理解はきちんとできているだなと分かります。そして、人間は言葉を使うのだから、言葉を使うのを諦めてはいけないと私のほうが習っている感じがします。
遠くから極東に位置する日本を見直して気づくことの一つは、わたしの受けた小中学校教育って軍隊みたいだったということです。今では体罰は禁止されていますが、それでも体育とか部活とか、色々な場面が第二次世界大戦の戦中・戦後の教育どちらか分かりませんが、ずっと引きずっている感じがします。
例えば、言い訳をしないですぐ謝りなさい、ってありますね。
わたしは中学時代、そんな考えが支配された雰囲気の教室で先生に叩かれたことがありました。しかもクラスのみんなの前で叩かれましたが、完全な冤罪でした。これで身を持って痛い目にあえば子供は理解するようになると言われても困りますって感じです。