働き方の自由


こうして私の身近な例をみると、アカデミアでも製薬企業でも、博士号を持っていると働き方の自由度が高くなってきます。これはアメリカの職場の多くが学位によって仕事内容が決まり、博士号を持っているとより責任を伴う仕事が獲得でき、働き方の裁量も獲得できるということではないかと思います。

プロジェクトや研究の責任を持っているので、在宅でも怠けるということは起こりにくいのでしょう。先の友達の例では、ひとつ目の製薬企業ではコンピュータのログイン状況で勤務管理がされていましたが、二つ目の企業ではそうではなく、アカデミアでもありません。

このような働き方の裁量の違いは、わたしの就職した研究所では賃金形態へ反映されていました。毎日出勤が必要な修士卒は週給制、出勤が実質自己管理な博士卒は年俸制です。

逆に年俸制では成果が(研究所の場合は論文の数や研究費の獲得が)問われていて、その能力が高ければ自由度も増すのでしょう。

ネットで仕事をさがしてみると、日本ではテレワーク・在宅といわれるものの多くがデータ入力などのバイト的切り分け仕事になっています。しかし現在、政策によりテレワーク導入支援が進んでいるとのこと。この波は、メーカーや製薬企業の正社員へも広がっていくでしょうか。職場で他人の残業時間の長さを気にすることなく、より多くのひとが生産的で自由な働き方をして、結果として生涯長く働ける環境が整うようになればとても良いことだと思います。そのためには個人で仕事の責任を持つということが重要になってくるでしょうね。


にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(アメリカ・カナダ)へ ブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です