NMR授業: 信用から任される・信用を得るため教わる


初心者に任せるために、任せられるだけの情報を十分与える。

この部分でも、アメリカのメディカル・スクールもそうですし、どの方面でもカリキュラムやトレーニングが充実していて、必要な資料を与えてくれて、疑問点を解決できるサポート・システムが構築されている、ような気がします。

そういえば、日本で大学の授業中にスライドをノートに書き写す代わりに、スマートフォンで写真をとるのは許せるか、という議論がありましたね。わたしは教える側がまず、情報の出し惜しみをやめたほうがいいと思います。

アメリカの大学や大学院は授業料が高いのもあって、事前資料を配布したり分かりやすく学生に説明しないと、学生からの教授の評価はがた落ちなんです。

学生にとって、スライドの内容は授業の事前に配布され、授業中はスライドだけでは説明しきれない部分にフォーカスし書き込みができる、というプロセスが学ぶ上で理想的です。授業中に初めて見るスライドを一瞬で理解し、聞く話しもノートに漏れなくとるというのは難しいでしょう。一度つまずくと、分からなくなって授業もつまらなくなるだろうし、今回の日本の授業問題では学生に同情しますね。

ということで、大学時代憧れがあったNMRを操作できたアメリカの大学院の授業の話と、情報を与え信用し任せてくれるという懐の深い話でした。


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