貧困問題:営業時間短縮かチップ制で改善?


アメリカに来て十年以上ですが、ここ最近まで、レストランでチップを払うという行為はお恵みをあげているような、人との優劣関係をあからさまに示すような、嫌なシステムだと思っていました。日本人は日本のことをチップを払わなくても良い、素晴らしい、おもてなしの国だと思ってますもんね。

しかし、チップを払うというのは合理的なシステムなのかもと最近感じ始めています。

日本の時事問題にも疎くなっていて気がついたときには、日本の貧困率が16% (資料 p.7) になり先進国でアメリカに次いで貧富の差が激しい国になっていました。6人に一人が貧困、40人学級でいうと6人ぐらいは貧困で苦しんでいるということです。尋常じゃないですね。

他人と同じ生活レベルであるフリをして、困っていないというフリをして、助けを求めないひとが多いと聞きます。

なぜ貧困に陥るひとたちは助けを求めず、また周りのひとは助けようとしないのでしょう。

それは、みんな同じが良いことで(法の下に平等のはずで)同じであることで安心する社会では、恥ずかしくて声を上げれないのでしょう。日本人以外だったら絶対助けてくれと声をあげている、路上で物乞いをしてもおかしくない、そんな貧困状態に達したとしてもかもしれません。

このように差恥心の強い国では、なおさらチップのシステムは効くと思います。サービスに対して客がチップを払うシステムが公然とできれば、貧困だと声をあげなくても良いのですから。


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