今回の話題は、日本の薬学部・薬学科および薬科学科、アメリカの薬剤師の道PharmDプログラムと薬剤師見学体験談、そしてわたしが薬学PhDプログラムに進んだ経緯です。
日本の薬学部薬学科が6年制になって早9年目になるんですね。薬学部をめざすひとは、薬剤師の資格が取れない4年制の薬科学科と2つの進路があって迷うことがあるようです。
わたしは6年制になるずっと前に薬学部を卒業し、薬剤師免許ととりつつ製薬会社に就職しました。
受験前からほぼ製薬会社への就職が希望でしたが、大学時代に薬剤師免許を生かして国家公務員をめざすひとたちと話したり進路を色々考える余裕を与えられていました。その頃と比べると、今の高校生たちは大学生になる前から薬学部のうち薬剤師の道か研究職の道か決断が迫られるのはちょっとかわいそうだなと思います。
特に田舎に住む高校生は、研究開発職につくロールモデルとなる人が身近にいないでしょうし、製薬業界のの世界に触れることはなかなかできません。ニュースで「創薬」と聞いて、研究職に憧れて薬だから薬学部だろう、一方、薬剤師免許が取るために薬学部を目指せば親も安心するだろうと思うひと、いるハズ。
アメリカはその点、薬剤師になるにも研究職に進むにも大学院の専攻で決まるので、大学生の間に進路を決めて良いことになります。
大学時代は専攻に関わらず、よく勉強し良い成績を上げることに集中できます。薬剤師への道であるPharmDプログラムを受験するにしても、研究職を目指しMasterかPhDプログラムを受験するにしても、大学での成績が出願において大きく影響します(但し成績以外も評価されます)。