こんにちは。独身のころのアメリカでの大学院生活は、週末は勉強の遅れをCatch Upしたり先取りして勉強できる、ありがたい大事な時間でした。しかし、幼児期のこどもがいると平日と週末への思いは逆転します。
どこにOFFボタンがあるのかね?と言いつつ、今週末も動きまわる娘のエンターテイメントに従事するのがメイン。
あとの細切れ時間で、以前の勤務先で途中から関わった論文が医学雑誌にリジェクトされたというので、違う雑誌へ投稿するための統計部分の補強コメントを書き上げメールしました。
この統計に関するコメントには、「iPS細胞による治療の安全性とパワー50%以下について」で書いたような、本当は好ましくない後付けの検出力分析(パワー・アナリシス: power analysis)を入れました。
科学雑誌のレフェリーが統計専門家でない場合、「後付けでパワーを計算するのは統計的に意味がない」と説明しても、この研究の統計パワーはいくらだったのよって再度聞かれるのがオチです。ですから、もともと無かった統計的仮説を何パターンも用意し、その中には実際得られたデータに近いパターンも入れておいて、各々のパターンのパワーを計算しました。
これはTrivial(些細)な作業とは言えません。
現に共著者のドクターとのやりとりを含め3日間ぐらい費やしていて、研究所に所属していない今はタダ働きだし(当時の給料もTrivialではなかったのでモチベーションが同じとは言えない。。。)、もうすぐ始まる秋セメスターの準備をしたいので早く終わらせたいところです。