映画「アリスのままで」を観ました。


ちなみにここでネタをばらすつもりはないですが、あらすじを知りたいひとはサイトIMDbのStorylineを読むのが良いでしょう。

わたしが注目したのは、主人公の女性がコロンビア大学教授で夫が医師というエリートカップル、アメリカの典型的なパワーカップルと言われるひとたちだということです。仕事優先で共に生きがいを感じてきたと思わせる二人のようなカップルを私はアメリカで沢山見聞きしてきたので、この映画をみればアメリカにいるこのような人たちの生活は一目瞭然だなとの思いました。

特に主人公が病気を進行させていく中、自身の仕事の優先順位を下げることが難しい夫、主人公の症状が想像以上に深刻な状態と分かったとき夫が当事者意識が持つように変化していき思いやる姿は、「ああ、こういうアメリカ人男性いそう」と思いました。

このような家族が中心の物語なので、アルツハイマー病という深刻なテーマではありますが、映画全体も落ち着いた雰囲気があり、勉強にもなるし、今後繰り返し観たいと思った数少ない映画になりました。

映画監督Richard Glatzer (リチャード・グラッツァー) 自身も、ALSという重い病気を抱えながら撮影し、2月のアカデミー賞受賞後、2015年3月10日に逝去したとのことです。

患者として患者の姿を世間に伝えたかったのだろうと想像すると、その意味合いでのメッセージも強く、科学者である原作者の緻密な記述、そして主人公を演じた女優Julianne Mooreの等身大を思わせる演技力による映画で、(映画に疎いわたしでも) アカデミー賞受賞するほど完成度の高い作品だと理解できました。

機内メニューから適当に選んで観た映画がこれで良かったです。皆さんもぜひ観てみてください。


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